「気候民主主義の日本における可能性と課題に関する研究」プロジェクトの寺林暁良・北星学園大学准教授が執筆した2本の論考が、2024年10月に、雑誌『環境と公害』と、日本協同組合連携機構編『協同組合法制度の課題と新しい協同組合:協同組合法制度に関する提言』にそれぞれ掲載されました。
『環境と公害』に発表された査読付き共著論文「小型風力発電の導入によって残された地域課題:北海道内4 自治体へのヒアリング調査をもとに」では、小型風力をめぐって現在も残されている課題と課題の背景を、立地地域の自治体への調査によって明らかにしています。
『協同組合法制度の課題と新しい協同組合:協同組合法制度に関する提言』に収められた「再生可能エネルギーと協同組合:欧州のエネルギー協同組合と日本への示唆」では、欧州のエネルギー協同組合の特長や役割、課題を整理したうえで、大規模集中型で営利企業主導型が中心の日本の再生可能エネルギー事業において、市民主導のエネルギー事業体が広がっていくための指針がまとめられています。
再生可能エネルギー開発と地域社会への影響や、地域コミュニティに資するエネルギー事業のあり方などについて関心をお持ちの方に、参考にしていただければと思います。
【論文情報1】
標題:小型風力発電の導入によって残された地域課題:北海道内4 自治体へのヒアリング調査をもとに
著者名:寺林暁良・藤井康平
掲載雑誌:『環境と公害』、54巻2号、65-71.
発行日:2024年10月25日
出版社:岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b654476.html
【論文情報2】
標題:再生可能エネルギーと協同組合:欧州のエネルギー協同組合と日本への示唆
著者名:寺林暁良
掲載書籍:日本協同組合連携機構編『協同組合法制度の課題と新しい協同組合:協同組合法制度に関する提言』日本協同組合連携機構(電子書籍)、296-317.
発行日:電子書籍版は2024月10月、印刷版は2024年12月10日
出版社:ブイツーソリューション
http://www.v2-solution.com/booklist/978-4-86741-294-7.html