About us
citizensassembly.jpとは
気候変動を始めとする環境問題や、エネルギーの問題、新たな科学技術が生み出す社会的影響などの課題をめぐって、市民参加による議論を促し、そこで得られた知見を政策決定などに生かすためにはどうすればよいか。このようなテーマについて、私たちが行っている研究をご紹介するサイトです。無作為抽出などによって社会全体の「縮図」となる参加者を集めて議論を行う、ミニ・パブリックスと呼ばれる方法を中心として、科学技術社会論や社会学などの視点から実践的に研究を進めています。
Citizens’ Assembly(市民議会)は、そうした無作為抽出型の市民参加の方法の一つです。数十人〜百数十人の参加者が集まって、社会的な争点となっている課題について、参考人の証言も聞きながら数週間〜数カ月かけて継続的に議論して政策提言を行うもので、類似の手法では最も本格的なやり方です。カナダや欧州などで、国や自治体の政策決定に実際に用いられた例もすでに多数あります。こうした市民参加の議論の方法の日本における応用・普及の可能性を探りたいという意図で、このサイトをcitizensassembly.jpと名づけました。
私たちの研究や実践の具体的な内容は、個別のプロジェクトのページをご覧ください。
2020年9月
citizensassembly.jp管理人
研究課題
私たちが現在実施している、または過去に実施した主な研究課題です。
進行中の研究課題
- 気候民主主義の日本における可能性と課題に関する研究(研究代表者:三上直之)
科研費 基盤研究(A) 2023年4月〜2027年3月(予定)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23H00526/
- 「科学・公民」教育としての気候市民会議プログラムの開発(研究代表者:八木絵香)
科研費 基盤研究(B) 2023年4月〜2026年3月(予定)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23H01020/
終了した研究課題
- 脱炭素化技術の日本での開発/普及推進戦略におけるELSIの確立(研究代表者:江守正多;TAグループリーダー:三上直之)
戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」 2020年9月〜2024年3月
https://www.jst.go.jp/ristex/funding/elsi-pg/index.html - 公正な脱炭素化に資する気候市民会議のデザイン(研究代表者:三上直之)
科研費 基盤研究(B) 2020年4月〜2024年3月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04387/ - 脱炭素社会への転換と民主主義の革新・深化との統合的実現に関する国際比較研究(研究代表者:三上直之)
科研費 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)) 2019年6月〜2024年3月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0318/ - 地球規模かつ超長期の複合リスクのガバナンスにおけるミニ・パブリックスの役割(研究代表者:三上直之)
科研費 基盤研究(B) 2017年4月〜2020年3月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17H01927/
報告書:脱炭素社会への転換と生活の質に関する市民パネル 報告書
管理人
citizensassembly.jpは、以下の管理人が共同で編集します。本サイト内に展開する個別のプロジェクトのページの文責は、各プロジェクトにあります。
三上直之 Naoyuki MIKAMI
名古屋大学大学院環境学研究科 教授(環境社会学・科学技術社会論)
E-mail: mikami.naoyuki.w2[at]f.mail.nagoya-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
八木絵香 Ekou YAGI
大阪大学COデザインセンター 教授(科学技術社会論・ヒューマンファクター研究)
E-mail:ekou[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]を@に変えてください)