3月1日、2日に「科学技術と社会をつなぐためのケア概念に基づく対話実践の再構築」プロジェクト合宿を大阪府泉佐野市で開催しました。プロジェクトからは研究代表者、研究実施者、研究協力者ら18人が、JST社会技術研究開発センターからは西村ユミ総括(東京都立大学教授)のほか、アドバイザー、事務局の6人が参加し、議論を深めました。
1日目は、研究代表者の八木絵香から開会挨拶をした後、事前に参加者から提出していただいた写真を題材に、ケアを考えるワークショップを行いました。3グループに分かれた参加者は、写真を眺めて抱いた視点を付箋に書き込んだ後、対話を通して異なる観点を確認し合いました。ワールドカフェ形式で3セット行ったワークにより、多様なケアの視点や気づきが得られ、参加者同士の交流にもつながりました。
休憩を挟んで、各自が提出した写真を使いながら自己紹介をしました。その後、話題提供として青木聡子准教授(東北大学)から三重県芦浜原発反対運動の事例を、寿楽浩太教授(東京電機大学)から原子力技術者とケアの倫理に関する問題意識と見通しを、八木からは高レベル放射性廃棄物処分の候補地となっている寿都町の事例を紹介しました。参加者は話題提供で感じた疑問やコメントを付箋に書き留め、会場内に用意した模造紙に付箋を貼り、1日目のプログラムを終えました。
2日目午前は、前日の模造紙に貼り付けた付箋を全員で確認した後、各々が話し合いたいテーマを書き出し、一緒にテーマを検討したいメンバーを募って4グループに分かれて話し合いを進めました。全体共有の時間では、質疑応答や意見交換を行いました。
午後は全体の振り返りから始まり、研究協力者の松浦正浩教授(明治大学)、朱喜哲招へい准教授(大阪大学)、田村哲樹教授(名古屋大学)からのコメントの後、自由に議論を広げていきました。その後、初日のケアを考えるワークショップの振り返りを経て、参加者それぞれが合宿を通じて得た視点の変化や気づきを口頭で発表し、2日間の合宿を終えました。