気候市民会議さっぽろ2020の第3回会議では、会議全体の3つの論点のうち、論点3「移動と都市づくり、ライフスタイル」を取り上げ、情報提供とグループディスカッションを行いました。
まず情報提供として、3つの参考人レクチャーと、それについての質疑応答を行いました。情報提供は、自動車などの移動・輸送手段から出る温室効果ガスの排出削減の方法や、温室効果ガス排出削減に向けた市民のライフスタイルの選択を促すしくみなどについて、専門家と札幌市の担当者の話を聞きました。
参考人からの情報提供の後、前回と同様に4人ひと組のグループ(Zoomのブレークアウトルーム)に分かれて、ディスカッションを行いました。交通手段のゼロエミッション化や、脱炭素型の都市づくりなどの対策をどのように進めるべきか、脱炭素型のライフスタイル、ワークスタイルへの転換を促すため、どのようなしくみや取り組みが必要かについて話し合いました。
約1時間45分にわたるグループディスカッションの途中で、各グループの議論の内容を全体で発表し合い、意見を共有しました。
最後は、前回話し合った論点2と今回の論点3の、合わせて5つの問いを対象として投票を行いました。参加者は、それぞれの問いの選択肢に優先順位をつけ、その上で、順位づけの理由、特に重要だと思う取り組みの具体的内容、そうした取り組みを促すのに効果的な政策やしくみなどを自由に記述しました。
次回第4回の会議では、論点1「脱炭素社会の将来像」について話し合い、最後に、脱炭素社会に転換した札幌の将来の姿や、そこへ向かう上での基本的な方針、脱炭素化を実現する時期に関する3つの問いについて、投票を行う予定です。
※第3回会議の参加者用プログラムは下記のリンクからご覧いただけます。以下のタイムテーブルは実際の時間に基づいて表記しているため、プログラム上の時間割とは若干異なります。
13:00 ガイダンス
ガイダンス(三上直之(研究代表者)+八木絵香(全体司会))
13:10 参考人レクチャー1(原文宏 一般社団法人北海道開発技術センター理事・地域政策研究所長)
「移動と都市づくり」と題して、自動車などの移動・輸送手段から出る温室効果ガスの排出削減の方法についてお話しいただきました。
13:30 参考人レクチャー2(岡崎朱実 北海道地球温暖化防止活動推進員)
「「ライフスタイル」の選択を促す「しくみ」や「取り組み」を考える」と題して、トップランナー制度や省エネルギーラベルなどの事例についてお話しいただきました。
13:45 参考人レクチャー3(佐竹輝洋 札幌市環境局環境政策担当係長)
「札幌市における移動と都市づくり、ライフスタイル対策について」と題して、ゼロカーボンシティに向けた考え方や取り組みについてご紹介いただきました。
13:55 質疑応答
参考人レクチャー1(原)、参考人レクチャー2(岡崎)、参考人レクチャー3(札幌市)に関する質疑応答
14:25 休憩
14:35 グループディスカッション
4人ひと組のグループに分かれ、論点3「移動と都市づくり、ライフスタイル」に関する2つの問いを取り上げ、交通手段のゼロエミッション化や、脱炭素型の都市づくりなどの対策をどのように進めるべきか、脱炭素型のライフスタイル、ワークスタイルへの転換を促すため、どのようなしくみや取り組みが必要かについて話し合いました。
16:35 事務連絡・閉会
16:45 投票 ※投票が確認できた参加者から順次退出
前回話し合った論点2と今回の論点3を対象に5つの問いに対して、投票を行いました。参加者は、それぞれの問いの選択肢に優先順位をつけ、その上で、順位づけの理由、特に重要だと思う取り組みの具体的内容、そうした取り組みを促すのに効果的な政策やしくみなどを自由に記述しました。