現世代における利害関係者(ステークホルダー)を中心とした議論では、脱炭素社会への転換というドラスティックで広い範囲にわたる変化や、それに伴って生じながら見落とされがちな倫理的・法制度的・社会的な影響を捉えるのには、限界があると考えられます。そこで脱炭素化技術のテクノロジーアセスメント(TA)の活動は、フロントランナー*の参画を得て行うこととしました。
ここでは、トランジション・マネジメントなどに関する既存の議論を踏まえて、フロントランナーを「持続可能な未来社会における新たな常識や価値観を構想し、その実現に向けて活動する人たち」と捉え、エネルギーや気候変動、環境の分野に限らず、社会の多様な分野からこうしたフロントランナーの参画を得て、TAを実施します。
参加者としては、フロントランナーに加えて、脱炭素化技術や関連分野の専門家、必要に応じてELSIの各領域に関わる専門家として倫理学や法学、政治学、社会学等の研究者、行政機関や関係業界、各種団体などのステークホルダーにも参画をいただきます。
方法
オンラインでのインタビューやワークショップの形で活動しています。フロントランナーやその他の参加者の出席を得て、随時、インタビューやワークショップを行い、対話を進めています。その中で出していただいた意見を分析し、TAレポートとしてまとめるとともに、脱炭素化技術ELSIプロジェクトの研究開発(とくに評価枠組の開発)に生かしています。