脱炭素化技術の日本での開発/普及推進戦略における ELSI の確立 テクノロジーアセスメント

目的と議論のテーマ

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脱炭素化技術ELSIプロジェクトでは、脱炭素化技術のイノベーションによって目指される排出実質ゼロの社会の実現を、持続可能な社会に向けての根本的な変化(サステナビリティ・トランジション)として捉え、この変化の推進を支援する一つのアプローチとして参加型のテクノロジーアセスメント(TA)を行っています。

目的

このTAの目的は、次の3つです。

第1に、エネルギー技術をはじめとする脱炭素化技術や、その研究開発の戦略を対象として、日本における開発・利用を中心に、その倫理的・法制度的・社会的影響を検討することです。評価の対象は(1)複数の技術の組み合わせからなる脱炭素化技術の開発・利用の戦略(技術のポートフォリオ)と、(2)個別の脱炭素化技術の二つに大きく分かれます。

第2に、脱炭素化技術ELSIプロジェクトで開発中の評価枠組の案そのものについて、TAに参加する異なる専門分野の関係者との議論を通じて、検討を深め、ブラッシュアップすることです。

第3は、以上のようなプロセスを、脱炭素化技術の戦略や個別技術のELSIの評価を行いつつ、脱炭素化技術の諸影響を評価するための枠組を検討する方法として定式化することです。

議論のテーマ

このTAでは、(1)評価枠組、(2)研究開発戦略/シナリオ、(3)脱炭素化技術の3つのテーマを順次取り上げて議論、検討を進めています。

テーマ 議論の対象・内容
テーマ1
評価枠組
脱炭素化技術の評価枠組(案)
プロジェクト側で作成している「評価枠組(案)」をたたき台として提示し、テーマ1・テーマ2の議論に実際に使いつつ、枠組としての妥当性を検討し、ブラッシュアップする
テーマ2
研究開発戦略/シナリオ
研究開発にかかる全般的な戦略
単なる技術の組み合わせからなる複数の脱炭素シナリオ(TAレポート「脱炭素化技術のELSIとその評価枠組」の第2章を参照)を比較し、日本においてそれぞれのシナリオが選択された場合の影響を検討
テーマ3
脱炭素化技術
エネルギー分野の脱炭素化技術
プロジェクト側で個別の脱炭素化技術を選び、評価枠組(案)を使って影響を評価。(二酸化炭素の除去(CDR)や回収利用貯留(CCUS)、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーや蓄電池等の社会への大量導入、火力や原子力等の継続的利用など)